大阪視覚障害者の生活を守る会

(DAISIKAI)  【 こぶし 】400号

2009年 5月 5日発行


5月31日の議案書討議と学習会
多数の方がご参加ください



今月の主な内容

今年の定期総会の報告 阪急との話し合い回答 全視協 石川大会 迫る
お知らせのページ 憲法 講演会 海の三つの珍味
事務局伝言板 今後の活動日程 編集後記

メールはこちら    

ご意見、ご感想などございましたら、
   お気軽にメールをお送りください。


   明日を開く 大視会の歩み


今年の定期総会
活発に意見交換が行われました





総会 書記


  去る4月26日(日)、堺市駅前のサンスクエア堺に、代議員・評議員・賛助会員・役員など総勢65名が集い、大視会定期総会が開催されました。

  定刻の午前10時に、執行委員の高岡保司さんの司会で始まり、最初に、昨年1年間に大切な仲間3名が病気で亡くなられたため、故人のご冥福を祈って黙祷を行いました。

 開会挨拶は相談役の堀部光雄さん、来賓として障連協代表幹事の中内福成(よししげ)さんのご挨拶をいただきました。

 氏野執行委員によって総会の成立が報告された後、議長に比嘉財定さん(北支部)・米山恵さん(松原支部)を、書記に山本弘子さん(大阪市支部)・宮武佳子さん(堺支部)を選出し、議事に入りました。


  1.2008年度のまとめ報告

  事務局長の藤本勲さんから議案書に沿って報告がありました。

  2.2008年度会計決算報告と会計監査報告

  (1)会計報告では、最終的には支出を抑えることができ、黒字決算となったこと等々が報告されました。

  (2)会計監査報告では、2009年4月17日に監査を実施、確認した旨の報告がありました。

  3.質疑

  (1)大阪市営地下鉄の単独乗車半額料金問題について、どのような結果になったのか?

  (2)タクシーの割引チケットは、補助額が少しずつ減額し、枚数も1度にはもらえず、使用済み半券を持参すれば残りの補助券を渡すという方法で、年々厳しくなってきている。 要求運動が必要ではないか。と意見が出され、
これに対する執行委員の見解は、午後に行われることになりました。

  4.2009年度運動方針案の提案 (事務局長)

  議案書に掲載通りの提案(議案書参照)

  5.2009度会計予算案の提案

  会計予算案に沿っての提案(予算書参照)

  〇 事業費収入を増やす、こぶし購読料の集金などの努力が必要との補足発言がありました。

  〇 支出の部では、石川大会に参加する代議員・補欠代議員の参加費は、1日目の費用を会で負担するので、カンパ協力を。

  慶弔費については検討が必要と、提案されました。

  6.質疑に関する執行部見解

  昼食休憩の後午後の討論に入りましたが、最初に質問に対する執行部からの答弁がありました。

  (1)大阪市営地下鉄の料金問題について、30数年前に口約束で「単独乗車でも半額料金」と言われたが、今の規定では、
  @介護者と一緒の場合のみ半額、
  A視覚障害者同士では不可となっており、単独では不可。鉄道案内図にも明記されている。

  (2)タクシーチケットの補助について、他の障害者団体とも連携しながらの運動が必要と思う。

  7.各支部より報告

  議案書参照

  9.意見および討論
(○は、執行部よりの見解)

  (1)障害者センター近くの信号は歩車分離になっていて、分かりにくいから困る。

  ○歩車分離信号の仕組みは複雑で分かりにくいので、要望を出していく。

  (2)堺南警察に直接交渉し、警察前の信号に音響信号機を敷設してもらえた。

  行政などへの要求は、みんなで力を合わせて動くことと、話し合い内容は口約束ではなく、録音するなどの工夫が必要と思う。

  (3)就労についての情報は、地域外のものもほしい。

  ○就労問題は地域によっても違うので、相談があればハローワークに繋げるなどの対応もしていく。
  契約や約束は書面でもらうことが大切で、いつでも相談に応じる。

  (4)各駅の構内案内図、特にトイレの位置などを明記したマップを作ってほしい。

  ○街づくり委員会で、作成を検討したい。

  (5)地下鉄・私鉄の単独乗車半額問題について

  ☆「大視会」と「他団体」とでは意見が違う。
  大視会としては、どう考えているのかを知りたい。
  また、鉄道料金の割引に関する法律があるから払わざるを得ないというのは、あまりにも消極的。それでよいのだろうか。

  ☆うやむやな状態で置いておくのではなく、法律(100km以下は単独では不可)を見直すよう要求していかないといけないと思う。

  ☆地下鉄の通っている大阪近隣都市への協力依頼や、民鉄の運用規定の見直しを求めるなどの制度としての確立が必要と思う。

  ☆東京や名古屋では単独乗車半額可能、私鉄も半額の例があり、再度半額を認めるよう要望していく。

  (6)高齢者問題委員会がなくなったのはなぜか。高齢者問題を吸い上げる場を作ってほしい。

  ○高齢者の要求が個々ばらばらで、どのような視点で見ていけばよいのか、まとめていけばよいのかを検討しなければならない。
また、介護保険認定の調査項目についても検討が必要と思う。

  (7)図書館の拡大読書器は、晴眼の高齢者とも共有する。
  高齢者問題は、晴眼者とも連携を取ることも必要ではないか。

  (8)ガイドヘルパー制度について

  ☆支給量を勝手に減らされたので役所に聞いたところ、「利用がないから減らした」との回答があり。
  本人に知らせることなく、勝手に変更するのはおかしいと思う。
  みんなで申し出ることが必要。

  ☆身体介護が不要な視覚障害者への単なる移動ガイドは、断られることがあり。
  単なる移動支援が必要な視覚障害者はたくさんいるのに、おかしいと思う。

  ☆通院にガイドヘルパー利用を認めないようになってきているが、介護保険での通院介護は、病院内介護は全額本人負担になり、とても負担が大きい。

  ☆重度障害者のガイドヘルパー制度が個別給付になると聞くが、視覚障害者のみが対象になるのか。
  重度障害者とは?
  身障手帳のどの程度から対象となるのか?
  他の重度障害者についてはどうなるのか?

  (9)身障手帳の等級書き換えについて

  ☆身障手帳保持者が65歳以上になると、たとえ障害が重くなっても等級の書き換えはないと聞いた。本当なのか。
  弱視委員会、高齢者委員会で取り組んでほしい。

  (10)久しぶりの参加者から

  ☆各支部などで活発な取り組みがされており、今後も参加していきたい。

  ☆10年ぶりの参加。ニュースや会報を読んでいろいろな課題があることを知り、今後も参加していきたい。

  (11)藤野氏より

  ◎70歳となったが、健康と子どもや知人に恵まれ、福祉制度を利用することで一人暮らしを維持できている。

  ◎今年の関西手つな行動は、11月6日(金)に実施を決定。
皆さんにご協力願いたい。

  ◎新書紹介:点字版も出版予定

         「道きりひらくわが人生」        西岡 恒也 著  1600円
         「点字からはじまるメッセージ」    吉田 重子 著  1000円

  以上のように、参加者から活発な意見が出され、またそれに対する執行部からの見解がありました。

  10.まとめの発言(会長 千田勝夫)

  街づくり、高齢者問題と課題は山積みだが、要求を一つずつ解決していくために、みんなで頑張れることがとてもすばらしいと思う。

  地下鉄の料金問題、就労問題、自立支援法、日常生活用具の問題などについては行政に要望していき、その成果を会員にも知ってもらえるようにしたい。

  また、健康維持のための行事なども企画し、「一人の要求は、みんなの要求に」をスローガンに今後も頑張っていきたい。

  この後、第1号議案〜第4号議案までを満場 一致の拍手で承認、採択され、2008年度の活動総括が無事終わりました。

  次に、6月に予定されている全視協石川大会についての報告がありました。

  11.全視協石川大会代議員選出 

  正代議員として、不動・藤本・高岡・堀部・加藤氏の5名を、補欠代議員として小牟田・浜田氏の2名を選出しました。

  6月13日(土)・14日(日)の活動交流集会への参加者も含めて目標を20人として、4月中の申し込みを呼びかけられました。

  また、大会に参加されない人を中心に派遣カンパへの協力も訴え、総会会場では心のこもった募金が寄せられました。

 石川大会に、代議員として参加される皆様、ご苦労さまです。

  12.役員選挙結果の報告と承認(選管委員長 尾方剛)

  ・立候補者全員が信任されました。

  ・新役員
             会長  : 堀部光雄
            副会長  : 不動久雄、 村上昌子
           事務局長 : 藤本勲
          事務局次長 : 衣笠道夫
             会計  : 千田勝夫
           会計監査  : 伊藤正一、 水谷章子

  最後に、不動副会長から特別決議提案(別紙参照)があり全会一致で採択、参加者全員が新年度の活動に向けて心を新たにしました。

 ここで、議長と書記が解任され、総会の任務を無事終えることができました。



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3月25日の阪急との話し合い回答




執行委員   加藤 泰孝


  昨年12月の阪急三国駅事故を踏まえて、3月25日の話し合い内における回答は次のようなものです。

  (1) 内方線設置につきましては、三国駅は09年度上期中との回答をいただきましたがその他の駅も早急に設置をお願いします。

  回答 三国駅の内方線につきましては09年上期に設置の予定で計画検討を行っております。

  なお、全ての駅に内方線の設置につきましては相当の年月が有するものと考えております。

  内方線未設置駅設置計画につきましてはバリアフリー化工事中・工事完了駅を中心に内方線設置を行ってまいります。

  その他の駅につきましても、ホーム改良工事等に合わせ順次内方線設置を進めてまいる予定です。

  この点では、予算をも確保できましたので、順次進めてまいりたいと思っております。

  (2)  非常通報押しボタンの設置はもちろん設置位置が判りやすくするために全面(4面)パネル設置、位置や柱の色を変えるなどしてください。

  又、ポスターなどによる注意喚起を行ってください。

  回答  前回、書面でご回答いたしましたとおり、2月1日号の弊社の情報誌である「TOOK(トック:宝塚・大阪・京都・神戸の略)」に、非常通報ボタンについてのお知らせ記事を掲載いたしました。

  今後も掲載を何度か行っていきたいと考えております。

  案内看板につきましては現在、他社と比べましても大きいものを設置いたしておると考えておりますので、現行のものを踏襲したいと考えております。

  (3)  職員や乗務員の安全教育を徹底してください。

  回答  扉扱い業務につきましては乗務員、車掌に関わるもので、当社では社内規定に定められた教育時間を設けまして車掌等には扉扱いなどの教育を行っております。

  その他にもあらゆるきっかけをとらえて、懇談指導を行っております。

  1例として、今回の三国駅での事故が発生した以後にも進入防止柵の外側まで確認するように指導を行いました。

  (4)  視覚障害者もエスカレーターに誘導してください。

  エスカレーターへの誘導ブロックを設置してください。

  エスカレーターの一般音声案内につきまして乗り口、降り口を判りやすくして下さい。

  回答  当社ではバリアフリー工事により、エレベーターの設置を行い、視覚障害者の方にはエレベーターに誘導しております。

  現在、公共交通機関の旅客政策に関する移動円滑化整備ガイドラインにおきましてはエスカレーター前に警告ブロック  を設置するように義務づけられておりますが、エスカレーターまで誘導をすることは義務付けられてはおりません。

  音声案内につきましては、今後新設のエスカレーターは、行き先・上下方向を明確にした内容にしてまいると共に、既存機につきましてもエスカレーター本体の更新時に合わせまして放送内容を変更してまいりたいと考えております。

  (5) ホームドア・ホーム可動柵を設置してください。

   宝塚線は車両統一がされていたと思いますのでドア柵設置に向けての調査、研究をして下さい。

   現在、東京では山手線・大阪でも地下鉄御堂筋線のドア柵設置の計画が進められていますが、御社のドア柵設置について教えてください。

  回答  ホームドア・ホーム可動柵でございますが、これらの設備につきましては将来的には移行していく姿が望ましいものと考えております。

  しかしながら、現状、技術面・費用面でクリアしなければならない問題が非常に多くございます。

  長期的に検討していく課題と理解しております。

  可動式柵やホームドアにつきましては1事業者のみの努力ではこの問題の解決は困難でありまして、費用・技術面が解決して環境が整った段階で実施を検討していくものと考えております。

  (6)  ホーム上係員は無理であるとのお答えでしたが、人命重視・その他の安全面を考えると欠かせないものです。

  ぜひ配置をしてください。せめて、特異な事情を持つ駅には配置をして下さい。

  回答  当社におきましては朝夕のラッシュ時や行楽期のお客様が多い時、花火大会・祇園祭り等のお客様が多いときにホーム係員を配置しております。

  現在、当社84駅ございますが3分の2程度にラッシュ時に係員を配置しております。

  (7)  ホーム監視カメラを付けて下さい。

  駅長室・駅務室等からホームを監視できるカメラシステムを全駅に設置してください。

  回答  この点につきましては、早急に出来るということは難しいものでございまして、将来的にはホームのみならず改札付近等々、お客様がご利用されるスペースにカメラを設置することは望ましいと存じますが、ただちに実施することはなかなか難しい現状です。


   以上の回答がありました。その後の質疑応答、今回に至るまでの経過は次号に掲載します。




阪急電鉄交渉に参加して



街づくり委員会  A子

  2月20日に提出した7項目の要望書に対しての阪急電鉄の懇談に参加しました。

  阪急電鉄側から運輸部運転・業務担当、技術部・建築担当などの方々、7名が出てこられました。

  結果的には、阪急電鉄側からは、前回の文書回答から新たに具体的な方策は何ら示されませんでした。

 「安全確保に取り組む」「将来的には望ましい」と言いながらも具体的な回答は返ってこず、「お客様の安全が最優先だと考えています」と言いながらも「乗務員が出発監視しても、物理的に見えないところは(事故の)防ぎようがない。100%の安全確認は無理」
  「電車が出発した後に、普通だったら人は近づいて来ない」などという言葉まで出てくる始末。

  阪急本社から梅田駅までの帰路、ふと前日開いた阪急電鉄のホームページの経営理念に、
【使命】「安心・快適」「夢・感動」をお届けすることで社会に貢献。
【価値観】「全てはお客様のために」とか、「誠実」とか、「人の尊重」など、心地よい言葉が踊っていたことが頭をよぎりました。

  このような美しい言葉をいくら並べてみても、阪急電鉄の安全に対する意識改革ができていないとすれば、また悲劇が繰り返されるのでは?と老婆心をいだきました。


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第29回 全視協石川大会迫る!
参加者支援のカンパのご協力を!




事務局長  藤本 勲


    会員のみなさん、いよいよ石川大会が間近に迫ってきましたね。

  さて、過日の定期総会で代議員総会参加の代議員5人と補欠代議員2人が選出されました。

  ご意見のある方は代議員に伝えますので事務局に連絡してください。

  また、活動交流集会への参加希望のある方は、2日間の分科会の希望も含め早急に申し込んでください。

  一方、活動交流会は全国の活動を交流し各組織の今後の運動に生かしていく機会です。

  その点では、組織を代表して行ってもらっていることと同じです。

  つきましては、交流会参加者の費用軽減のためのカンパを訴えます。

  6月いっぱいを目処に事務局までお寄せください。宜しくお願いします。

  なお、代議員総会に向けた議案書討議を下記の日程で行いますので多数ご参加ください。


       ●議案書討議

       日時: 5月31日(日) 午前10時〜12時30分
   待ち合わせ: 午前9時30分 地下鉄我孫子駅北改札口
       場所: 大阪障害者センター

      ●全日本視覚障害者協議会代議員総会

        6月12日(金)13時30分開会
           13日(土)11時30分閉会

      ●第9回全国視覚障害者活動交流集会

        6月13日(土)13時開会
           14日(日)15時閉会

       会場: 金沢市文化ホール(会議)
           〒920−0854 金沢市高岡町15−1
           TEL 078−223−1221
           金沢ニューグランドホテル(宿泊)
           〒920−8868 金沢市南町4−1
           TEL 078ー233−1311

    参加締切: 5月13日(水)
            待ち合わせ場所と時間(12日、13日とも同様)

 分科会:

     ●学ぶ分科会(13日)

   1、視覚障害者と社会保障(石川)

   2、裁判員制度(千葉)

   3、平和(愛知)

   4、権利条約(神奈川)

   5、あはき(大阪)

         ●語り合う分科会(14日)

   1、弱視(弱視委員会)

   2、あはき(あはき委員会)

   3、医療(埼玉)

   4、ヘルパー利用(福岡)

   5、まちづくり(東京)

   6、日常生活用具(大阪)

   7、全視協の文化活動(奈良)

   8、機関誌活動者会議(愛媛)

   9、防災(女性部)

  10.雇用(高知)




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  お知らせのページ


第27回 走ろう歌おう 大運動会への
お誘い




北支部   乾 純一

   若葉の良い季節、いよいよはしうたのシーズン到来となりました。
   皆様、ご参加・ご協力をお願いいたします。

       日時    5月31日(日)9時 開会
               8時10分より受付・送迎開始

       場所  大阪市立桜宮小学校グラウンド(雨天時は体育館)

    競技種目  車いす走、音響走、新競技27、綱引き、はしうたペアリレー、盲導犬のお話

   体験コーナー

点字教室、手話教室、車いすの体験、手引きの体験、
視覚障害者の料理のお話、視覚障害者によるリンゴの皮むき実演、
視覚障害者による喫茶コーナー、
島唄の会、プライナス、アコーデオン演奏など音楽ライブもあります。

        参加費      大人       1300円
                   中・高・大学生   1000円
                   小学生以下     500円

  申し込み締め切り  5月26日(土)まで



むらさきつゆくさの会
15周年記念
「手でみる いけ花 パートU」




大阪市支部   橋本 佐知子

  私が、いけ花を習い始めて15年になります。
  会の名前はむらさきつゆくさの会といいます。

  ここで習っている生徒は視覚障害者です。

  この6月9日の火曜日にむらさきつゆくさの会15周年記念イベントをしようということになりましたので、お知らせします。

  下にプログラムを書いておきます。

  時間のある方、お花に興味のある方、お友達など誘ってぜひお越しください。

  お待ちしています。


   日時   2009年6月9日(火)午前10時〜午後4時

   会場   ドーンセンター(大阪府立女性総合センター)
            1階 パフォーマンススペース

        入場無料、どなたでもおいでください。

プログラム

   1.いけこみ   午前10時〜12時
       受講生が実際にお花のいけこみを行います

   2.展示   午後12時〜午後4時
       受講生のいけたお花を展示しています。
       手でさわって楽しむこともできます。

   3.「手でみる」いけばな体験
           @午後1時〜午後2時
            A午後3時〜午後4時

見えない方も、見える方も(アイマスクをして)
いけ花にチャレンジしてみませんか。

    *定員 @・A各10名、申込先着順。
    *費用 お花代の実費が必要です。
    *申込〆切 6月8日(月)定員になり次第締め切ります。

   4.トークショー&朗読    午後2時〜午後3時

    *長年ご指導下さっている中山 高昌(なかやま こうしょう)先生と受講生による座談会。
     *花にまつわる物語の朗読
    *「今昔物語」の朗読と受講生によるお琴の共演

     朗読  :  路井恵美子と大阪YWCAリーディンググループ・大橋紀代子他


     主催  :  大阪YWCA梅田会員部委員会
            むらさきつゆくさの会

     共催  :  未生流中山文甫会(なかやま ぶんぽかい)

     会場     ドーンセンター
             大阪市中央区大手前11−3−49
             ドーンセンター最寄り駅
             JR東西線大阪城北詰駅2号出口から西へ550m
             京阪天満橋駅・地下鉄谷町線天満橋駅1番出口から東へ350m
             市バス京阪東口からすぐ

  憲法講演会

いま、人間らしく生きるために



 「憲法9条を未来へバトン 25条をくらしの中へ」

テレビ・ラジオでおなじみの藤本義一(ぎいち)さんの楽しいお話を
みんなで聴きにいきませんか。



         主催 :   憲法9条・25条を守る大阪の障害者・府民の会

         日時 :  7月12日(日)
              13:00開場 13:30開会

         会場 :  大阪社会福祉指導センター
        会場案内
            ○地下鉄谷町線「谷町六丁目」下車 4番出口から徒歩5分
            ○地下鉄長堀鶴見緑地線「谷町六丁目」下車 4番出口から徒歩5分

       参加協力券 1000円
             ※福祉サービスを利用される方のヘルパー分は無料です。
             ※点字資料も準備しています。



          講演:   「平和へのねがい」

          講師:   藤本 義一さん  (作家) (ふじもと ぎいちさん)


プロフィール

  1933年大阪府生まれ。学生時代からラジオ・テレビドラマの脚本、舞台脚本を手がける。

  1957年「つばくろの歌」で芸術戯曲部門の文部大臣賞受賞。

  1974年「鬼の詩」で第71回直木賞受賞。

  現在、日本放送作家協会関西支部支部長を務める。


  問い合わせ・連絡先、06−6697−9053


     多くの皆さんのご参加をお願いします。



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  みんなのページ

ふるさとだより
海の三つの珍味



北支部   比嘉財定

    沖縄は東西800km、南北500kmに及ぶ太平洋上の海域内に数百の島が点在する県である。

  しかし、島によりそれぞれ独特な特徴と個性があるから興味深い。
その中の一つ、私の故郷[宮古島]について若干書いてみる。

  ここは最も高い所でも海面から106mしかない平地ゆえ、強風を防ぐ高台がないため、毎年襲来する強い台風を受け、島民はまともに損害を被る事になる。

  だが、悪い事ばかりでもない。その台風が海域に溜まった塵や汚れを荒波を放出して海面を洗いざらい掃除して、美しい景色を提供する恩恵もある。

  個性と言えば、なんと言っても海葡萄でしょう!

  この代物、天然の物では、この島の周辺でしか採取できない海藻とか? この海葡萄、通常は水深5〜10mほどに珊瑚の下部に根を房状に発し、たくさんの枝を張り、その長さ数10cmぐらいの枝に大豆粒大の球を無数つけ、口中に噛むとぷちっとはじけて独特の風味と、塩辛い液体が広がる。

  私の子供の頃、お惣菜に困ったとき、究極の食べ物として、裏の浜で取って来て、常食だったサツマイモのおかずに食べさせられたものだ。
なので長らく貧乏人の食べ物と思い込んでいたところがである。

  ここ数年前から、関西周辺の琉球料理店のメニューに、なんとその海葡萄があるではないか。
それもかなりの高級な品としてだ。
それを知ったとき、早速注文して試食して見れば、これはもうがっかり。
肝心の粒はしおれてほとんどなく、それらしき匂いだけと、水を抜かれた実が僅かな枝にくっついているといった具合だった。

  珊瑚と言えばどんなイメージを浮かべますか。
最近は色々な情報で知っている人も多いと思いますが。
一見したところ、海底にどっしりと根を下ろす大小様々な岩のように見られ、実際に手に触れても普通の石としか感じないが、立派な動物の一種のイソギンチャクの仲間なのだ。
そればかりではない。
生きる珊瑚は、ピンク色や、赤、青などそれこそ海面をコバルトブルーに染め、体の周りにはウニ、アワビ、サザエ、蛸、小魚などの小動物や海藻類の住まいまでも提供し、自らはプランクトンなど微生物を主食に小動物とともに共生しており、その上に年に一度梅雨明け前後の深夜に一斉にピンク色の卵を産み、それがため海面一面がピンク一色に染まるとか。

  生き物である証拠に、そばで観察していると下部の方から巨大な岩がぶつかるような神秘的な音を聴くことがある。

  また特徴的には、皆が知っている果物パイナップルはこの島にはできない。
理由は土の酸性度が強いためとか。
それと、皆が怖がるあの毒蛇のハブは住んでいないが、結構長くて太い蛇は居るが決して自分から人間に危害を加えることはない。

  現に私は子供の時幾度も遭遇し、また見えないが故に踏んづけたりした。

  最後に、その一つの体験を書いておく。

私は4歳で麻疹と栄養不良が原因で短期間の間に失明の憂き目となって間もない頃。
初夏の暑い日、おふくろが台所で昼飯の仕度をしている様子を縁側の軒下、敷かれたむしろに座って遊んでいたところ、私の太ももを冷たいものが触れた。
思わず長兄がどこからか帰って来て、いたずらを始めたかと右手で相手を握り返すと、なんと手首から先がなく、わけもわからないものが指の間を微妙に振りまわる。
今考えると、あれは蛇の舌だったと思われる。
でもその時は何の疑いもなく握り続けていると動く様子がない。
そしてもう一方の左手でそれから先を撫で回すと、なぞの物質は冷たい硬い棒のように左側から伸びている。
しばらく撫で回していたが、ふと母に見せたくなり、それを両手で抱えるようにして、ずるずる引っ張って台所の方に歩きながら
 「お母さん、これ何?」
と数回繰り返して母の目の前に出た、そのとき、彼女が、絶叫の声を張り上げて
 「蛇イー!」の怒鳴り声にびっくりして放り投げた。



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  事務局伝言板

障害者自立支援法学習会のご案内





  改正「自立支援法」は、実態とはかけ離れた「応益負担」の廃止を掲げており、改めて同法の廃止と当事者参加を前提とした障害者福祉のあり方を検討し直し、障害者・家族の願いに沿った法制度の確立に向けた運動を強化していく必要があります。

  また改正案では、視覚障害者の移動支援をこれまでの市町村から国の制度に一本化し、「同行援護」と呼ばれる制度にして、ガイドヘルパー資格の要らない人たちで賄おうとする動きもあります。

   改正法の問題点を学ぶ学習会を下記のように行います。

        日時 : 5月31日(日) 午後1時30分〜3時30分

        場所 : 障害者センター

        講師 : 大阪障害者センター理事 井上泰司

     待ち合わせ  : 地下鉄あびこ駅北改札口 午後1時



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今後の活動日程




     5月5日(祝・火) ギャンブラーズ定期練習
                (長居身障者スポーツセンター)

       7日(木)   全視協あはき委員会近畿委員打ち合わせ 19時

       9日(土)   第1回執行委員会 14時
                (障害者センター)

      10日(日)   女性部会議といきいきタイム
                (長居身障者スポーツセンター

      23日(土)   歌声サークル「テンテン」定期練習
                (長居身障者スポーツセンター)

      31日 (日)    全視協石川大会議案書討議  10時〜12時30分
                障害者自立支援法学習会  13時30分〜15時30分
                (障害者センター)


      6月3日(水)   自立支援委員会 19時

      12日(金)13日(土)14日(日)
                第29回全視協石川大会

      21日(日)   ギャンブラーズ定期練習
                (長居身障者スポーツセンター)

      27日(土)   関西手をつなごう集会実行委員会
                歌声サークル「テンテン」定期練習
                 (長居身障者スポーツセンター)


    7月25日(土)  関西手をつなごう集会実行委員会
                歌声サークル「テンテン」定期練習
                (沢之町医療生協組合員ホール)

       26日(日)  ギャンブラーズ定期練習
                (長居身障者スポーツセンター)


     9月13日(日)  北支部青空マッサージ
                (吹田よっといでまつり)

        26日(土)  関西手をつなごう集会実行委員会


      11月6日(金)or13日(金) 関西手をつなごう集会



4月の活動日誌




       4月 1日(水) 自立支援委員会

           4日(土) こぶし発送作業

           5日(日) 堺支部会
                 北支部会

          12日(日) 大阪市支部会

          17日(金) 大視会会計監査

          18日(土) 第19回 関西手つな集会
                 第1回 実行委員会
                 歌声サークル「テンテン」 定期練習

          19日(日) 第6回 運営委員会
                 大視会しゃべり場
                 ギャンプラーズ定期練習

          25日(土)  定期総会準備作業、役員選挙開票作業

         26日(日)  大視会定期総会

         29日(水・祝) 第41回 障連協定期総会



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400号編集後記



編集部ドットコム   小牟田 勇

  世紀越えから8年余、当たり前のように「 こぶし 」は400を迎えた。

80年代以降引き継がれている「 一号たりとも… 」の思いは現スタッフにより堅持されている。

誰もが持つ誕生の日、実は誰も知り得ない。

初めて歩いたことさえも覚えてはいないのである。

おそらくその数年は誰しも責任の範疇にない時期と言えようか。

親たちに守られて知識や生活力を与えられいつの頃からか、勝手に一人前になったように思っている。

生き方はさまざまでも、時間は永遠にあるように感じてきた。

こぶし300号を今読み返してみても人の変化に気がつく。

更に遡り84年5月100号、筆者も33歳、なんと活字印刷で手回しの輪転機に汗していたころである。

こぶしの成長とともに「仲間たち」も概ねいい年になった。

それこそ、ともに歩いて来た足跡と汗の分だけ自身の今の暮らしに実を結んでいる。

遅ればせながらにしろ、パソコンや携帯での活字の読み書きや情報の処理、電話一本でホームヘルプにガイド、夢のまた夢であったホーム可動柵…、我が身と同じく振り返ってみると小さくてもいくつもの実や花をつけて来ているのに気がつく。

さて、これからの10年は ? その重みはいまだ仲間たちの知り得ない時空間となろう。

飛べたはずの水たまりがなぜ?会話のそこいらに「あのー、それ、あいつが…」なんてね。

蓄えた知恵や経験に相反する負の成長とのせめぎ合いという新たな課題もある。

当たり前としてきたことが、ありがたいことになる。

  しかし、こぶし500号の頃は一体 ? と夢見る心、「 …すべき 」ではなく、「 共にやろう 」という手をつないで来た仲間の「 ぬくもり 」を感じる熱いハートさえ持ち続けるなら、楽しいセカンドライフが待っている。

  突き上げてきた「 握り拳 」の行く末に咲く「 こぶしの花 」は実はそんな旅の道連れの息づかいの中に咲いているのかもしれない。


  みなさんの熱い思いをお待ちしています。



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